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しのびよるダイオキシン汚染

参考文献 長山純也「しのびよるダイオキシン汚染」
増田義人先生と長山先生の研究で、カネミ油症事件は、一般にPCB中毒を言われておりますが、ダイベンゾフラン中毒であるという事を突き止めました。
市場最強の毒物ダイオキシンの登場
最初に報告されたのが、昭和33年ウサギの実験からでした。
ダイオキシンの溶液をごく微量塗布すると、耳の皮膚がニキビ様に変化し、極微量で死んでしまう事をドイツの学者が報告しました。
その次はアメリカの東部と中西部で数百万羽の若鶏が中毒死した事件です。理由は10年間分かりませんでしたが、昭和41年(1966)に飼料の中に微量のダイオキシンが検出された事でダイオキシンが中毒死の原因であると分かりました。

更に、ベトナム戦争昭和37年から45年(1962~1970)の枯葉剤の中に、このダイオキシンが混入した事で、世間の人々が注目するようになったのです。特にベトナムの奇形児ベトちゃんドクちゃんは有名でダイオキシンの悪名を世界に知らしめました。
 更に、環境ばかりでなく私たち自身の体も汚染している事が判明し、関心をもたれるようになりました。
体内に入ったダイオキシン類を出来るだけ早く排泄しましょう。食事は環境が悪くても拒む事はできません。排泄や融和も考えましょう。
何年間食べても、次々と排出又は融和できるなら、これも又良しとする事ではないでしょうか。そうしている間に、すでに存在する物もあります。

ひとつ少しだけほっとすることは、肝臓では脂肪以外の細胞成分にもかなり存在しますが、脳の脂肪にはあまり溶けていないという事になります。脳は私たちのもっとも大切な組織ですので人工的な化学物質の進入を防ぐ特別な仕組みがあると考えられており、脳での濃度が低いのかもしれません。
 しかし、赤ちゃんは母乳からの複合汚染により、ダイオキシン類については、一日の摂取許容量の7倍から340倍の量を母乳からとっていますので、健康に悪い影響が遺伝子や染色体などの分子レベルで及ぼしているかも知れません。
 脂肪あたりの濃度が、平均37.5pptという高い濃度の母乳を飲んでいた赤ちゃんは、低い濃度の母乳を飲んだ赤ちゃんよりも甲状腺ホルモンの濃度が高くなるという事をオランダのブルイムさんが最近の国際学会で発表しています。
乳児の複合汚染と母乳を通じての感受性や遺伝子への作用に関する問題は、次世代の子孫に関係するのではないかという事がこれからの重要な研究課題となります。
人類のみでなく、色々な化学物質による母乳の汚染は、色々な化学物質による母乳の複合汚染が人類を悲劇の主人公にした人類滅亡の歴史ドラマの始まりかもしれないのです。

テーマ : 健康で過ごすために
ジャンル : ヘルス・ダイエット

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  • ひどいアトピーに悩む息子を何とかしたいと思い続けて30年、ある日テレビで琉球大学の比嘉教授のお話を聞いてEMと出会い、実際に使ってみた体験記です。
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